自宅以外でテレワークをする理由とできる場所。どこで仕事をするかは業務効率に関わる課題

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働き方改革やコロナの影響でテレワークを導入する企業が増えている中、自宅以外のテレワーク場所を探している人もいるようです。本記事では、自宅以外でテレワークがをする理由をはじめ、テレワークができる場所ごとのメリット・デメリットを紹介します。企業によっては自宅以外でのテレワークを禁止している場合もあるため、事前にルールを確かめてからテレワークの場所を選択しましょう。

  1. 自宅以外でテレワークをする理由
  2. 自宅以外のテレワークをできる場所
  3. 自宅以外のテレワークを禁止している企業もあるので注意
  4. 自宅以外のテレワークで生産性を上げよう

自宅以外でテレワークをする理由

自宅以外の場所でテレワークをする理由には、どのようなことがあるのでしょうか。ハイアス・アンド・カンパニー株式会社が調査した「withコロナ/アフターコロナ時代の住宅に関する意識調査」によると、テレワークの際に自宅で仕事ができない理由として、「自分でオンとオフの区切りがつけられない」(48%)という回答が多くありました。次いで、「家族の生活音があり集中できない」「家族が話しかけてくることで集中できない」などの理由が続いています。この調査結果から、在宅勤務だと仕事に集中することができないために、高い生産性を実現できる環境を求めて、自宅以外でテレワークをする人が多いことがわかります。

(参考:ハイアス・アンド・カンパニー調べ「withコロナ / アフターコロナ時代の住宅に関する意識調査」

自宅以外のテレワークをできる場所

では、自宅以外でテレワークをする場合、どのような選択肢があるのでしょうか。ここでは、コワーキングスペース・カフェなどの飲食店・ビジネスホテルなどの宿泊施設をテレワークスペースとして例に挙げ、それぞれのメリット・デメリットについて紹介します。

コワーキングスペース

自宅以外でテレワークをしようと思ったときに、コワーキングスペースを候補として考える人も多いかもしれません。コワーキングスペースとは、さまざまな年齢、職種、所属の人たちが空間を共有しながら仕事を行うスペースで、利用者が仕事がしやすいよう、さまざまな設備や機能が用意されています。

コワーキングスペースについて詳しく解説した記事は、こちらから読むことができます。

(参考:「コワーキングスペースとは?意味やシェアオフィスとの違い、基本的な機能を紹介」)

コワーキングスペースのメリット

コワーキングスペースを利用するメリットは、自宅と環境が変わることで、仕事モードへ自然と切り替えができ、効率的に仕事に取り組むことができる点です。また、Wi-Fiiなどのインフラや文房具などが用意されており、仕事環境が整っていることもテレワークに適している理由です。実際に、株式会社WOOCの「新型コロナウイルス禍のテレワークアンケート」によると、コワーキングスペースをテレワーク場所として利用する理由として、「適度な緊張感があり集中できる」「オンオフのメリハリがつけやすい」などが挙げられています。

(参考:WOOC調べ「新型コロナウイルス禍のテレワークアンケート」)

コワーキングスペースのデメリット

コワーキングスペースを自宅以外のテレワーク先として利用するデメリットは、会社の通勤と同様に、コワーキングスペースまでの移動時間がかかることです。さらに、パソコンや仕事に必要な機材を持参して作業する人にとっては、荷物が多くなる場合もあるでしょう。そうした場合、通勤時間に加えて移動そのものに対する負担が多くなることもあります。コワーキングスペースでテレワークをする場合には、コワーキングスペースと自宅の往復にかかる時間や体力的な負担も加味して検討してみるとよいでしょう。

カフェなどの飲食店

カフェや飲食店にパソコンを持ち込み、仕事をしている人を見かけることもあるのではないでしょうか。ここでは、カフェでテレワークをする際のメリット・デメリットを紹介します。

カフェなどの飲食店のメリット

カフェは、テレワークの際にも気軽に利用できることがメリットです。街中にはいろいろなタイプのカフェや飲食店が多数あることから、自分の好みや気分に合ったテレワーク場所を見つけることができるでしょう。また、他の利用者もいるため、自宅に比べるとだらけることなく集中して仕事に取り組めます。作業中にドリンクを飲んだり食事ができたりすることもメリットの一つでしょう。その他、会話や店内のBGMなどがほどよい雑音となり、集中力が増す人もいるようです。

カフェなどの飲食店のデメリット

カフェでのテレワークのデメリットは、店が満席で入店できなかったり、長時間利用しにくいと感じたりすることです。カフェに行っても、席が確保できないのであれば生産性どころではありません。また、周囲に不特定多数の人がいるため、社外秘の情報などの取り扱いにも注意が必要です。

カフェで仕事をする様子

ビジネスホテルなどの宿泊施設

ビジネスホテルなどの宿泊施設も、自宅以外でテレワークをする場合の選択肢となるでしょう。最近では、個室というホテルの環境を生かした「テレワークプラン」を提供しているホテルも増えています。

ビジネスホテルなどの宿泊施設のメリット

ビジネスホテルなどの宿泊施設を利用するメリットは、個室で仕事ができるため、セキュリティが高く、情報漏えいの心配が少ないことです。完全なプライベート空間に長時間滞在できるので、仕事の途中で客室内の設備を使ったり、仮眠をとってリフレッシュしたりすることもできます。また、周囲の目を気にせずにWeb会議ができることもメリットとなるでしょう。

ビジネスホテルなどの宿泊施設のデメリット

デメリットは、多くの施設は事前に予約する必要があるため、使いたいと思い立った日にすぐ利用ができないことです。また、設備が充実し、プライベートスペースが確保される一方で、利用料金は割高になるため、他の場所と比べて利用コストがかかってしまうこともあります。

自宅以外のテレワークを禁止している企業もあるので注意

企業によっては、テレワークを導入していたとしても、自宅以外の場所での従業員のテレワークを禁止している企業もあります。その理由はさまざまですが、オープンスペースを利用することで発生する情報漏えい防止など、セキュリティ対策の観点から、テレワーク時のルールを規定する企業が多いです。自宅以外でテレワークをしてしまうと、企業側にばれてしまい、規則違反となる可能性もあるでしょう。そのため、テレワーク場所を検討する際は、事前に自宅以外でのテレワークが認められているかを確認し、所属する企業の規則に従って行いましょう。

自宅以外のテレワークで生産性を上げよう

高まるテレワーク需要を背景に、自宅以外の場所でテレワークしようと検討している人もいるのではないでしょうか。自宅以外にも、テレワークをする場所はさまざまあります。それぞれの特徴やメリット・デメリットを理解し、生産性が上がるテレワーク場所を探してみてはいかがでしょうか。