自宅でテレワークをしていると、「集中できず、仕事が進まない」と悩むこともあるのではないしょうか。一人暮らしの場合は、孤独を感じたり、子どもや家族がいる人は、気が散ったりする人もいるようです。本記事では、自宅でのテレワークに集中できない理由と集中力を高める方法10選、自宅以外でのテレワーク場所も含めてご紹介していきます。

テレワークに集中できない理由

近年、テレワークを取り入れている企業が増える中で、感染症予防や通勤負担の軽減から自宅でテレワークを行う人も増えています。一方で、在宅勤務では仕事に集中できないと感じる人もいるようです。

株式会社WOOCによる「新型コロナウイルス禍のテレワークアンケート」によると、自宅でテレワークを行った人が困ったこととして以下のような回答がありました。

テレワークに集中できない理由（複数回答）	割合
オン・オフの切替えができない	47％
作業に適したデスク・イスがない	41％
プリンターがなく印刷やFAXができない	29％
家族に気を遣う	25％
自宅に作業スペースがない	23％
ネット環境が整っていない	19％
孤独を感じる	10%

上記のアンケート結果からもわかるように、「オンオフの切替えができない」「作業に適したデスク・イス、プリンターがない」など、自宅はテレワークに適した環境が整っていないという人が多く、これを理由に仕事モードにならない人もいることが推測できます。実際に、テレワークを自宅で集中して行うためには、どのような方法があるのでしょうか。

（参考：WOOC調べ「新型コロナウイルス禍のテレワークアンケート」）

テレワーク中の集中力を上げる方法10選

自宅でのテレワークの集中力を上げる方法としては、どのようなものがあるのでしょうか。ここでは集中力を高める10個の方法をご紹介します。

仕事用の服に着替える

自宅では、「家だから」と部屋着のままテレワークをする人もいるのではないでしょうか。着替えて身だしなみを整えることで、気持ちから仕事のスイッチに切り替えることができるかもしれません。

仕事を始める前のルーティンを作る

テレワークを始める前に行うルーティンを決めておくと、それが仕事を始めるきっかけにもなります。例えば、「ストレッチをする」「仕事前にコーヒーを飲む」など、自分の好きなことや気持ちを切り替えやすい行動で、習慣化するとよいでしょう。

通勤にかかっていた時間で好きなことをやる

通勤にかかっていた時間をそのまま業務に充てるのもいいですが、読書をしたり運動したりと自分の趣味や好きなことをする時間にしてみるのもおすすめです。また、通勤時間を業務に充てた分、合間にコーヒーブレイクの時間を作り、同僚などと予定を合わせてコミュニケーションを取ってみるのもよいかもしれません。

耳栓やヘッドフォンで音を遮る

耳栓やヘッドフォンで音を遮ることも、テレワークで集中するコツです。家族の喋り声や生活音も気になることなく、より集中できるのではないでしょうか。

集中できる音楽をかける

テレワーク中にBGMをかけてみるのも効果的です。決まった1曲をリピートしたり、日本語が出てこない洋楽を聞いたりするのもよさそうです。この他、あえて歌詞のない音楽を流すと集中できる人もいます。

仕事スペースを整える

テレワークをするにあたって環境を整えるのは重要です。例えば、リモコンやスマホを手の届かない場所に置いておく、仕事用のデスクや椅子を準備するなどもよいでしょう。この他にも、リビング以外の場所を仕事用の部屋として確保するなど、テレワークをする際の定位置を決める方法もあります。

休憩までの時間をタイマーで計る

仕事を開始するときに、休憩時間を決めてタイマーを設定するのもよいでしょう。テレワークでは、時間が単調にすぎてしまいがちですが、時間を区切ってタイムスケジュールすることでメリハリをつけて仕事を進めることができます。

1時間だけ集中する

「昼休憩まで」「夕方まで」という時間の区切りではやる気が出なくても、「1時間だけ」というように、集中したい時間を短めに設定すると集中力が高まります。1時間で終わる音楽のプレイリストを流して、それが終わるまでは集中時間と決めるのもよいでしょう。

早起きして仕事をしてみる

朝の時間が集中しやすい人もいるかもしれません。早朝の1時間だけでも集中できる時間を作ると、日中の仕事の負担が減ります。昼間も自宅に家族がいる場合、集中したい業務を早朝にまわすといった方法も取り入れられそうです。

散歩や軽い運動をする

自宅でのテレワークでは、1日中家に滞在することが多いでしょう。一歩も外に出ないのは、かえってストレスになる場合も考えられます。意識的に外へ散歩に出かけるなどして、日光を浴びて外の新鮮な空気を吸えば、体も頭もリフレッシュできそうです。加えて、軽いストレッチをすると疲れた体もほぐれるでしょう。

自宅ではどうしてもテレワークに集中できないときは、外で仕事をしよう

自宅でのテレワークにどうしても集中できないといった人は、場所を変えてみるのもよいでしょう。場所を変えることがオンオフの切り替えにもなり、仕事の生産性も高まりそうです。ここでは、自宅以外のテレワーク場所をいくつかご紹介します。

コワーキングスペース

一人暮らしで、仕事も1人でしていると孤独を感じるといった人には、コワーキングスペースの利用がおすすめです。コワーキングスペースは、Wi-Fiや電源はもちろん、コピー機や文房具など、仕事をするのに必要なものが充実しています。中には会議室がある店舗もあり、Web会議がしやすい環境が整っています。

そのため、あらかじめ仕事環境が整備された場所で手軽にテレワークをすることが可能です。また、コミュニティを重視したコワーキングスペースの場合、ワークショップなどのイベントを開催していることもあるでしょう。利用者との意見交換や新しいアイデアの創出につながると、自分の仕事に対する意欲も増すのではないでしょうか。

コワーキングスペースについて詳しくは下記の記事でご紹介していますので、参考にしてみてください。
（参考：「コワーキングスペースとは？意味やシェアオフィスとの違い、基本的な機能を紹介」）

カフェなどの飲食店

自宅の周辺にカフェがある場合は、集中できない日にカフェに行ってみるのもよいでしょう。さまざまな店舗があるカフェは、気分によってテレワーク場所を選択することもできます。チェーン店や喫茶店など、自分好みのカフェを見つけてテレワークをすれば、作業効率も上がるかもしれません。

カフェでのテレワークについては、下記の記事でもご紹介していますので、参考にしてみてください。
（参考：「コワーキングスペースとカフェの違いは？メリット・デメリットから仕事のしやすさを比較」）

ビジネスホテルなどの宿泊施設

ホテルの部屋をテレワーク場所として使うという選択肢もあります。自宅で仕事するとどうしても家族を相手したり、仕事の合間に家事をしてしまうため、集中できない人もいるのではないでしょうか。

ビジネスホテルなどの宿泊施設では、テレワークをする人向けのプランを提供している施設もあるので、利用を検討する際は、事前に確認しておくとよいでしょう。また、ホテルによってはランチや大浴場などを楽しめることもあり、仕事の集中力が途切れた場合のリフレッシュにもなりそうです。

集中できる環境を整えてテレワークをしよう

自宅でのテレワークに集中できない理由には、「テレワークのための環境が整っていないこと」が多く挙げられました。自宅でのテレワークで集中力を高めたいときは、テレワーク用の家具を準備したり、合間に休憩をはさんだりすると生産性が上がりそうです。

自宅では集中できないときは外に出てみるなどテレワーク場所を検討し、自分が集中しやすい環境でテレワークを行いましょう。