テレワークの場所選び。自宅や自宅以外でテレワークをするメリット・デメリット

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テレワークの場所選び。自宅や自宅以外でテレワークをするメリット・デメリット

テレワークを導入する企業が増えている中、どのような場所でテレワークをしようか検討している人もいるのではないでしょうか。自宅には仕事のできるスペースがないため、仕事環境が整った外部で利用できる個室やカフェやコワーキングスペースなどを探す人もいるかと思います。本記事では、テレワークに利用できる場所とその場所ごとのメリットやデメリットをご紹介します。

  1. テレワークの場所選びの重要性
  2. 自宅
  3. コワーキングスペース
  4. カフェなどの飲食店
  5. ビジネスホテルなどの宿泊施設
  6. カラオケ店
  7. テレワークの場所選びは、作業効率で決めよう

テレワークの場所選びの重要性

近年、テレワークが急速に普及し、オフィスへ出社せずに在宅勤務できる企業や職種も増えています。テレワークをする人にとって、オフィス以外の仕事場所としてどのような場所を選ぶのかは、業務を効率よく進めたりモチベーションを保ったまま仕事をしたりするためにも重要になるのではないでしょうか。ここからは、自宅や自宅以外のテレワークができる場所について、メリットやデメリットをご紹介します。テレワークをする際の参考にしてみてください。

自宅

自宅はテレワークの場所として1番始めに思い浮かぶ場所ではないでしょうか。実際に在宅勤務はどのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。

書斎

メリット

通勤時間が削減し、業務が効率的にできる

自宅でテレワークをする1番のメリットは、通勤にかかる負担がなくなることです。例えば、オフィスなどに出社すると、毎朝満員電車で通勤するのにストレスを感じることもあるでしょう。しかし、自宅を仕事場所にできればその負担は軽減されます。また、これまで通勤時間としていた時間も業務に充てることができるため、フレックスタイムと併用ができればより柔軟な働き方もできます。

費用がかからない

自宅でのテレワークなら通勤費もかかりません。また、自宅以外の場所でテレワークをする際に必要な施設の利用料金も発生しないため、テレワークをするための費用が不要なこともメリットです。ネット環境さえ整っていればテレワークを始められる自宅は、誰もが仕事場所として選びやすい場所と言えるでしょう。

デメリット

家事が気になる

自宅でテレワークをすると、仕事より家事が気になってしまう人もいます。洗濯物や洗い物、掃除など、家の中に目がいってしまい、仕事より家事を優先してしまうことで、仕事がはかどらないといった経験がある方もいるでしょう。自宅でテレワークをする際は、自分で時間やタスクの管理をしっかりすることが必要です。

集中できない

自宅でテレワークをしている時間に家族も自宅にいると、仕事中に話しかけられる場合もあるでしょう。集中したいときやWeb会議・ビデオチャット中に話しかけられると、気が散ってしまったり話が中断したりと、思うように仕事が進まないこともあります。同居の家族がいる場合は、事前に会議時間や集中したい時間を家族に伝えるなど、周りの協力も得る必要がありそうです。

メリットデメリット
通勤時間を有効活用家事が気になりがち
コスト不要集中力を維持しにくい

コワーキングスペース

自宅以外でのテレワーク場所の一つとして、コワーキングスペースがあります。コワーキングスペースは、オフィス機能が整った環境の中で利用者同士が交流を図りながら仕事ができます。

コワーキングスペース7Fの内観

メリット

仕事環境が整っている

コワーキングスペースには、あらかじめWi-Fiや電源、コピー機など、仕事に必要なインフラや設備が充実しているため、整備された環境で仕事ができます。オフィスと同じように利用できるため、自宅以外の場所の中でも、手軽にテレワークを始められる場所と言えるでしょう。コワーキングスペースによっては、会議室やカフェが併設されていたり、イベント開催があったりすることもメリットです。

新たな交流ができる

コワーキングスペースの一番の特徴は、コミュニティを重視していることです。そのため、仕事はもちろん、ミーティングやワークショップといったイベント開催の際にも利用することができます。交流の幅が広がることで、新しいアイデアやビジネスの機会にもつながりやすいでしょう。

比較的安価で長時間利用できる

多くのコワーキングスペースでは「月額制」や「時間制」で料金が設定されており、比較的安価で長時間の利用が可能です。カフェや飲食店のように、周りに気をつかって退店する必要もないため、時間を気にせず仕事に取り組むことができます。

デメリット

周りが気になってしまう

メリットでも紹介した通り、コワーキングスペースは交流を目的とした利用者が比較的多い傾向にあります。そのため、静かな環境の中で仕事をしたい人にとっては、他の利用者同士の話し声が聞こえることで、集中しにくいと感じることもあるでしょう。

作業スペースが狭い場合がある

広い共有スペースを多くの人がシェアして利用するコワーキングスペースでは、場所によって1人が利用できる作業スペースが狭いこともあります。広いスペースが必要な業務や多くの仕事道具が必要となる作業には向かない場合もあるでしょう。

機密情報を扱う場合リスクがある

コワーキングスペースでは機密情報の取り扱いにも注意が必要です。さまざまな人が利用しているため、会社や顧客の情報漏えいにつながらないよう、席を離れる場合は、パソコンをログアウト状態にしておくなど備えておくとよいかもしれません。

メリットデメリット
働きやすい環境周囲の雑音が気になることがある
利用者同士の交流や新しい出会いも希望通りのワークスペースでないことも
長時間の仕事もOK情報漏えいのリスク

カフェなどの飲食店

テレワークをするときに、気軽に利用できるカフェや飲食店を選ぶ方もいるのではないでしょうか。お洒落な店内のカフェも増え、リラックスしながらテレワークすることができそうです。

カフェで仕事をする様子

メリット

適度な雑音がある

静かすぎる環境も集中できないという人もいるかもしれません。カフェでは、BGMが流れていたり普段なら気になる咀嚼音やグラスが置かれる音などが、集中力を高めるホワイトノイズ効果となったりすることで、作業に没頭しやすいといったメリットがあります。

店舗数が多い

カフェや飲食店は店舗数が多く、比較的場所を選ばず利用できるのもメリットです。チェーン店も多く、出張先や営業の空き時間などでも気軽に利用しやすく、短時間のテレワークにも利用することができます。また、自宅などの周辺に多くのカフェがある場合は、その日の気分や天候、次の予定などに合わせて仕事場所を選ぶこともできるでしょう。

デメリット

長時間利用しにくい

カフェや飲食店内が混雑してくると居にくさを感じ、仕事が残っていても「そろそろお店を出たほうがよさそうだな」と考える方もいるでしょう。また、人の出入りも多く、周囲が気になり仕事に集中できないなど、カフェだと長時間のテレワークがしにくいと感じることもあります。カフェでテレワークをするときは、時間を決めて利用するとよさそうです。

電話やビデオチャットがしにくい

テレワークで電話やビデオチャットを使用する場合、会議室のような個室はないため、声のボリュームに気を遣う必要があります。会社や取引先などの情報漏れにつながる会話は控えたほうがよいこともあり、業務上電話やビデオチャットを多く使う場合は、テレワーク場所として選びにくいでしょう。

メリットデメリット
適度な雑音で集中力UP長時間利用が難しい
どこでも気軽に利用できる通話がしにくい

ビジネスホテルなどの宿泊施設

近年では、ビジネスホテルや宿泊施設でテレワークを行う人も増えています。ビジネスホテルや宿泊施設でのテレワークにはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。

メリット

プライベートな空間を確保できる

ビジネスホテルや宿泊施設でテレワークを行う場合、周りを気にせずプライベートな空間でテレワークをすることが可能です。そのため、自宅や騒音の中では集中しにくい人にとっては、おすすめのテレワーク場所となるでしょう。

ホテルのサービスを受けながら仕事ができる

利用するホテルによっても異なりますが、テレワークをしながらホテルならではのきめ細かいサービスを受けられる点もメリットです。例えば、ホテルが提供するランチを楽しめたり、大浴場などを利用できたりと、仕事をしながら旅行気分が味わえることもあるでしょう。

デメリット

費用がかかる

近年、テレワーク専用のプランを用意しているホテルも増えています。しかし、通常の宿泊と比較してリーズナブルな価格設定をしているものの、カフェやコワーキングスペースと比較するとコストがかさむ点はデメリットとなります。

Wi-Fi環境が不安定な場合もある

テレワークプランがあれば基本的にWi-Fiが用意されていますが、ホテルの環境によっては途切れやすかったり速度が遅かったりするケースもあるでしょう。そういった場合は、思うように仕事が進められず、別のテレワーク場所を探さなればいけなくなる可能性も考えられます。

メリットデメリット
プライベート空間で仕事ができる長期利用だと費用がかさむ
ホテルのサービスでリフレッシュインターネット環境が不安定な場合も

カラオケ店

ホテルなどと同様に、テレワークプランの設定を設けているカラオケ店も増えてきています。ここからは、カラオケ店でのテレワークについてご紹介します。

メリット

立地が良い

カラオケ店は駅前などアクセスが良い立地が多く、営業先や出張先でのテレワークでも利用がしやすいことがメリットです。カフェなどと同じくチェーン店も多いので、地方でも探しやすいでしょう。

個室になっている

カラオケ店は個室となっているためプライベート空間でのテレワークが可能です。ホテルなどの宿泊施設に比べると低コストでドリンクや軽食を注文でき、店舗によっては合間にカラオケができる場所もあります。カラオケ店ならではの利用方法を併用しテレワークでも活用できるのがポイントです。

デメリット

オフィス環境として脆弱

仕事目的の施設ではないため、カラオケ店にはコピー機など仕事をするのに必要なインフラや設備が揃っていないのはデメリットに挙げられます。ちょっとした文房具などがないことも、オフィス環境としては脆弱と言えるでしょう。また、Wi-Fiや電源は利用できても、フリーWi-Fiの場合は不正アクセスなどセキュリティ面のリスクがあることにも注意が必要です。

音漏れで集中できない

自分の部屋のBGMをなくしても、隣の部屋からの音漏れによって、集中力が途切れる可能性も考えられます。同じ時間帯に利用する人や隣の部屋の利用有無などによっても異なりますが、なるべくこのようなリスクを減らすためには繁華街よりオフィス街にあるカラオケ店を選ぶとよいでしょう。

メリットデメリット
店舗が多くアクセスも良い仕事に必要なインフラが不足している
プライベート空間で仕事ができるカラオケ音で集中しにくい

テレワークの場所選びは、作業効率で決めよう

テレワークを行う際、自宅やカフェ、コワーキングスペースやビジネスホテルなど、複数の選択肢から働く場所を選ぶことができます。そのため、自分の業務内容や施設ごとの環境を比較し、自分が働きやすい場所を選ぶことが重要です。

それぞれの場所のメリット・デメリットを理解して、テレワークの作業効率を考えながら利用しやすいテレワーク場所を選びましょう。