テレワークを自宅で始めてみたものの、「やる気が出ない」「仕事が進まない」など、成果が上がらないことに困っている人もいるのではないでしょうか。自宅は職場とは環境が異なることから、テレワーク環境ならではのやる気を出すための対策を取り入れるのが効果的です。本記事では、テレワークのやる気がでない理由とやる気を出すのに有効な7つの対処法、自宅以外のテレワーク場所をご紹介します。

テレワークのやる気が出ない理由

近年、働き方改革などで、テレワークを取り入れている企業が増え、場所などに捉われず、柔軟な働き方を可能にするきっかけにもなっています。しかし一方で、これまでオフィスワークをしてきた人が、いざ自宅で在宅勤務を始めてみると、さまざまな要因から、「やる気が出ない」、「仕事モードに切り替えられない」などの問題に直面しているようです。
主に、テレワークのやる気が出ない理由には、5つの原因が考えられます。実際には、どのような理由があるのでしょうか。

やる気が出ない理由1：無意識にリラックスしてしまう

自宅は本来リラックスするために設計された場所です。自宅の部屋でテレワークをしようとしても、オフィスにいるときよりもリラックスしてしまい、仕事へのやる気がなかなか出てこないということは、誰しもあるのではないでしょうか。自分の部屋でテレワークをするときは、オフィスでいつも無意識に感じている周囲の社員からの視線や緊張感がないため、「バリバリ仕事を進める」という意識が鈍くなってしまうようです。

やる気が出ない理由2：孤独感を覚えてしまう

自宅でテレワークを行うと、どうしても人と直接会う機会が減ってしまいます。テレワーク中のコミュニケーション機会の減少により、疎外感や孤独感を覚える人も多いようです。オフィスワークのように、出社して同僚と仕事の話や雑談をすることもなければ、一緒にランチタイムを過ごす機会もないでしょう。オフィスでの社員間の何気ないコミュニケーションは、仕事でやる気を出すためのちょっとしたきっかけにもなっていたのです。

やる気が出ない理由3：同じ家にいる家族が気になってしまう

自宅でテレワークを行う場合、家族が家にいるという人は、家族の様子や生活音が気になったり、話しかけられたりすることで、やる気がなくなることがあるようです。自宅でのテレワークの場合、生活音が聞こえるのは仕方のないことですが、仕事とは関係のない内容が多いため、仕事への集中力ややる気がダウンしてしまうきっかけにもなり得ます。

やる気が出ない理由4：視界に入るものが気になってしまう

テレワークを行うときに、視線の先に色々なものがあることもやる気がでない原因となります。特に自宅でテレワークを行う場合、家の中の物が視界に入ったことをきっかけに、掃除や料理などの家事を仕事よりも優先してしまうこともあるでしょう。仕事とプライベートのオン・オフの切り替えをするのが難しいのかもしれません。

やる気が出ない理由5：仕事環境の悪さが気になってしまう

作業環境によるストレスや疲労などが、やる気が出ない原因になることもあるでしょう。オフィスでは、仕事の効率化のためにコストを投資して、社員が最大限のパフォーマンスができるよう設備や環境を整えています。しかし、在宅勤務の場合は、ネット回線のスピードや仕事に向かないイスなど、オフィスと比較すると作業環境は劣る可能性があります。

テレワークでやる気を出す方法

ここまで、テレワークでやる気が出ない理由を挙げてきましたが、テレワークではどのようにすればモチベーションを上げることができるのでしょうか。ここからは、テレワークでやる気を出すために有効な7つの方法をご紹介します。

やる気を出す方法1：外出する格好に着替える

毎朝起きててから、何をするかルーティーンを決めると、生活リズムが整います。テレワークをする際も、毎朝外出する時と同じように着替えることは、やる気を出す切り替えのスイッチにもなります。身なりを気にしなくてもよい、というのはテレワークのメリットでもありますが、オフィスに通勤するというルーティーンがなくなる分、普段着でも構わないので着替えるという習慣をつけるとよいでしょう。

やる気を出す方法2：朝日を浴びながら散歩をする

体内時計を整えることも、やる気を出すのに効果的です。人間の体内時計は25時間周期で動いていますが、その体内時計は、朝起きて日光を浴びることによってリセットされると言われています。朝日を浴びながら散歩をすることで体内時計をリセットし、正常な時間感覚を維持することが、テレワーク中の睡魔や集中力の低下を防いでくれます。

やる気を出す方法3：やる気を入れる音楽を決める

やる気を入れる音楽を決め、それをBGMとして流すことも効果的です。BGMは、生活音などの耳に入ってくる余計な雑音を遮断する効果があります。また、やる気を入れる音楽をあらかじめ決めてしまうことで、BGMの選曲に迷う時間を防ぐこともできます。オフィスと異なり、自宅でBGMを流すことは、他の社員の迷惑になることもないため、お気に入りの音楽を流し、実践してみてはいかがでしょうか。

やる気を出す方法4：同僚とコミュニケーションを取る機会を設定する

テレワークでは、直接顔を合わせてコミュニケーションを取る機会が減るからこそ、オンラインを活用し積極的にコミュニケーションを取ってみましょう。同じようにテレワークをする同僚の中には、仕事上の悩みや、やる気が出ないことに悩んでいる人もいるかもしれません。例えば、webミーティングに入る前に少し雑談の時間を設けたり、ランチの時間を合わせてオンライン上でランチ会を開催するなどすれば、テレワークへのやる気にもつながるでしょう。

やる気を出す方法5：休憩時間を決める

事前に休憩時間を設定し、時間が来たら休むというルールを設けることも、やる気をだすために効果的です。休憩時間を決めておけば、強制的に作業を中断することになるため、疲れた状態で長時間作業を続けるより時間を有効に使え、より効率的に作業ができる場合もあります。

やる気を出す方法6：壁に向かって仕事をする

テレワークで壁に向かって仕事をすることもやる気を出す方法の1つです。壁に向かうことで、余計なものが視界に入らず、目の前の仕事に集中して取り組むことができるためです。集中できる環境を作ることで、オン・オフの切り替えができ、壁を目の前にした作業スペースに座っただけでやる気を出すことができます。

やる気を出す方法7：職場と同じイス、座りやすいイスを買う

自宅をオフィスと同じ環境に整えることも有効です。たとえば、職場と同じイスや仕事向きの座りやすいイスを揃えることで、作業環境が整い、やる気につながることもあるでしょう。イス以外にも、普段使用しているオフィス用品は、仕事を効率的に進めるために選ばれたものもあるため、オフィスを参考に仕事に必要なアイテムを導入するのよいでしょう。

どうしてもテレワークのやる気が出ない時は、仕事場所を変えよう

上記の方法を実践したとしても、「リモート疲れ」も相まってなかなかやる気がでない場合もあるかもしれません。そのような場合は、自宅以外の場所でテレワークをしてみてはいかがでしょうか。環境を変えることで、やる気がでるきっかけになるかもしれません。

自宅以外のテレワーク先1：コワーキングスペース

自宅でのテレワークはやる気がでない、別な環境でのテレワークを検討している人は、コワーキングスペースの利用がおすすめです。「共同で働く場所」という意味があるコワーキングスペースは、さまざまな年齢、職種の人たちが利用しています。利用者が仕事がしやすいよう、さまざまな設備や機能が用意されていることから、テレワークのやる気を出すきっかけになるかもしれません。

コワーキングスペースについて詳しく説明した記事はこちらから読むことができます。（参考：「コワーキングスペースとは？意味やシェアオフィスとの違い、基本的な機能を紹介」）

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自宅以外のテレワーク先2：カフェなどの飲食店

自宅の周辺にテレワークに適したカフェや飲食店がある場合には、利用してみるのもよいでしょう。気軽に利用できるため、やる気が出ない日はカフェなどの飲食店にテレワーク先を移し、気分を変えてみるのも効果的かもしれません。作業中にお店のおいしいドリンクを飲んだり食事をすることができることも、テレワークに疲れた時のリフレッシュタイムにもなるでしょう。

カフェでのテレワークについて詳しく説明した記事はこちらから読むことができます。（参考：「コワーキングスペースとカフェの違いは？メリット・デメリットから仕事のしやすさを比較」）

自宅以外のテレワーク先3：ビジネスホテルなどの宿泊施設

ビジネスホテルなどの宿泊施設も、テレワークで活用することができます。最近では、テレワークをする人向けのさまざまなプランを提供しているホテルも増えています。個室で仕事ができるため、集中して仕事に取り組むことができるでしょう。利用するコストは高めですが、ホテル内の施設を利用できるなどメリットもあるので、テレワークのやる気を出すために利用してみるのもよいかもしれません。

テレワークでやる気が出ない場合は、原因をみつけ自分に合ったテレワークのスタイルを試してみよう

テレワークを始めてみたものの、「なかなかやる気がでない」「思うように成果を上げられない」など悩んでいる人も多いかもしれません。そのようなときは、やる気が出ない状態をそのままにしてテレワークを行うのではなく、自分に合った「テレワークでやる気を出す方法」を試してみてはいかがでしょうか。やる気が出ない要因を見つけ出し、テレワークに意欲的に取り組める方法を参考にしながら、テレワークスタイルを作ってみましょう。