コラム

野村不動産が展開する
法人向けサテライト型シェアオフィス
「H¹T(エイチワンティー)」田中慶介さんにお話いただきました。
(第69回コワーキングスペース運営者勉強会®)


野村不動産が展開するサテライト型シェアオフィス「H¹T(エイチワンティー)」について、野村不動産株式会社 都市開発事業本部の田中慶介さんにお話いただきました。

H¹T(エイチワンティー)」は、2019年10月から展開している法人向けのシェアオフィスで、都内のビジネスエリアを中心に2020年9月30日現在、全国55カ所にスペースを展開しています。

日時:2020年9月16日(水曜日)19時00分〜21時00分
場所:H¹T(エイチワンティー)新宿西口(オンライン配信も同時開催)

野村不動産の田中と申します。本日はよろしくお願いします。

簡単に自己紹介をさせていただきます。
私は2002年に野村不動産に入社しました。野村不動産は、入社当時はまだ上場もしておらず、オフィス事業もありましたがほとんどが住宅の売上でした。私は総合職で入社しましたが、当時の経営陣はヒト・モノ・カネの全てを住宅に注ぎ込んでいた時代で、私自身の希望もあり15年間住宅の営業をしていました。
その後2年間は新設されたウェルネス推進課という人事部に異動し、タイミング的に働き方改革の推進や、健康経営へ踏み切ろうということで奮闘してきました。そして現在、オフィスビル営業として1年半が経過したところです。

野村不動産の田中慶介さん

「働き方改革の普及に伴う、価値提供の実現」を目指すH¹T(エイチワンティー)事業

まず、H¹T(エイチワンティー)とは何かということについてお伝えします。H¹Tとは、ヒューマンファーストタイムという事業の略で、時間貸しオフィス事業です。H¹Tの他に、H¹O(エイチワンオー)という事業もあり、それはヒューマンファーストオフィス、つまり会議室のような10名・20名・30名用といったような小規模なオフィスを貸出する事業です。
この2つの事業をセットで2019年10月にスタートし、現在行っています。

H¹T(エイチワンティー)事業は「働き方改革の普及に伴う、価値提供の実現」を目的に据えて展開しています。
働き方改革の普及に伴い、不動産会社として時代に合った働く場所を提供できるのではないかということで、H¹T(エイチワンティー)事業を始めました。

従来のオフィスは一極集中型で、大規模なオフィスに全員が集まる働き方でした。そのため当社でも従来は固定型のオフィス事業のみでしたが、働く場所や時間帯の多様化に伴い、H¹T(エイチワンティー)のような時間貸しのオフィスにニーズがあるのではないかということで、スタートしています。

働き方改革とは、長時間労働から長期間労働へ切り替えていくこと

そもそも働き方改革とは、何を変えることなのでしょうか?
私は人事部で仕事をしている時に、この問題を考えていました。テレワークや時差出勤などさまざまなことが言われていますが、それらは全て目的ではなく手段です。
私は働き改革の本質は、「長時間労働」から「長期間労働」へ切り替えていくことだと考えています。そのために、具体的な手段として働く場所や方法を変えていく必要があるのです。

私は現在41歳ですが、昔は本当に長時間労働でした。それを定年までずっと続けるという働き方で、働けば働くほど結果が付いてくる体力勝負の時代でもありました。
それに対して現在は、多様化の時代になり、頭脳労働比率が上がってきていました。頭脳労働を昔のように長時間すると体がもちません。その結果、1日の労働時間を短くしなければならなくなりました。その代わり、高齢化や人口減少により長期間働く必要が出てきたのです。定年が60歳65歳から70歳になる企業も増えてきました。

この「長期間労働」に対応するために、テレワークで無駄な移動時間を削減する、希望に応じて時差出勤を取り入れる、ロボットを活用するなどの手段が出てきました。健康経営という言葉も生まれ、食事・運動・睡眠・タバコ・女性の健康などにも焦点が当てられ、働く場所や時間が変わってきていると思います。陸上で言うと、短距離走と長距離走の走り方が異なることと同じだと思います。

「長期間労働」に対応するには、いつでも・どこでも働くことができる体制の構築が必要になります。わかりやすいのは、育児や介護を抱えているような、働ける時間が限られている人でも働ける環境を作ることです。その方法の一つが、一極集中型固定オフィスの分散化です。

都心部から関東主要エリアに拡大、5年間で300店舗を計画

働く時間や場所の多様化に伴って、不動産会社として時間貸しの働く場所を提供するH¹T(エイチワンティー)事業を行うことによって、人々が働きやすいリソースを提供し、場合によっては生活まで変えることができると考えています。

H¹T(エイチワンティー)については当社の自社ビル内で運営している店舗もあれば、ビルを借りているところもあります。現在合わせて30店舗強を運営しています。他にも、東京電力様のSoloTime、東部電鉄様のSoraie +Work、東京メトロ様のroom EXPLACEなどと提携しており、それを含めると60店舗ほどになります。

出店エリアは、営業の方が移動の合間に使えるということに重点を置いて山手線の内側からスタートしました。
その後、自宅の近くで働きたいというニーズに対応するために、千葉・埼玉・神奈川の主要な駅に出店をはじめました。千葉は千葉・津田沼、埼玉は大宮・浦和、神奈川は横浜・新横浜・町田あたりから押さえていきました。
今後、沿線へ向けて出店を予定しており、現在5年間で300店舗出店する計画です。

多くの場所に拠点ができることで、さまざまな働き方が提案できると思います。H¹T(エイチワンティー)事業はこれからも拡大する予定です。

コワーキングスペース運営者勉強会に登壇する野村不動産の田中慶介さん

オープンスペース・ブース席・個室で構成

H¹T(エイチワンティー)のレイアウト詳細をご案内します。
本日の勉強会を開催しているのは、新宿西口店です。現在皆さまがいる場所はオープンスペースでそれ以外には、天井がオープンになっている半個室のブース席、ガラス張りで会議室として使用できる個室もあります。
料金は、オープンスペースが15分単位で150円、1時間使うと600円です。フリードリンク・Wi-Fiも付いており、一部ガジェットの貸し出しや文房具の貸し出しなどもあります。

ボックス席は1時間あたり、2名様用が1,000円、4名様用1,200円です。この業界としては、最安値に近い料金設定になっているのではないかと思います。他社様の時間貸しオフィスを利用されたことがあれば、料金の安さを感じていただけるのではないでしょうか。

法人様であれば、初期費用やその他の固定費はかかりません。使った分の料金のみが請求されます。登録しておいて一度も使わなければ、その月の料金はかかりません。興味がある方がいらっしゃれば、ぜひご利用ください。

無人管理、携帯電話で予約・時間管理・入店・退出・料金請求まで完結

セキュリティ面では、予約・時間管理・入店・退出・料金請求の全てが携帯電話でできるようになっています。
マイページから予約をして、予約時間になるとENTERとEXITというボタンが出てきます。ENTERを押すと、入り口が開くようになっていて、退室時はEXITボタンで出られます。操作はシンプルです。

トイレが店舗の中にあるところと、店舗の外にあるところがあります。
外にある場合、出入りするたびに携帯電話の操作は必要になりますが、その場合外に出たからといって退室になるわけではありません。あくまで出入りをするというだけで、予約した時間より早く退室したい場合には携帯電話で時間短縮の操作をすれば、短縮も可能です。

大・中・小・時間貸し、全てのオフィスリソースを展開

固定型のオフィスもお探しの方向けに、当社のオフィス事業の全体像を紹介させていただきます。
当社は「いつでも・どこでも働くことのできる体制の構築」ということで、H¹T(エイチワンティー)の他にも、初めに少しご紹介したH¹O(エイチワンオー)というサービス付きのオフィス事業も展開しています。H¹O(エイチワンオー)は常時使うスペースは固定で確保して、コピー機や会議室などの常時使わないものは共用で使うタイプのオフィスです。共用部分は使った分のみ料金がかかります。フリードリンクや有人受付などのサービスも付いており、ラウンジで仕事をすることもできます。顔認証などの高いレベルのセキュリティも導入しており、完全にセキュリティに守られた個室のオフィスです。

H¹O(エイチワンオー)よりももう少し面積の広い45坪から150坪程度、中規模オフィスを希望される場合はPMO(プレミアムミッドサイズオフィス)があります。名前の通り、超高層の大規模なグレードの高いオフィスを45坪~で実現しています。400坪・700坪といった大規模なオフィスもあります。

このように当社には、大・中・小・時間貸しと全てのオフィスリソースが整っていますので、関心がある方がいらっしゃればぜひお声がけいただければと思います。

本日はありがとうございました。


この記事は一般社団法人コワーキングスペース協会が主催するコワーキングスペース運営者勉強会でお話いただいた内容をもとに作成しております。

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